~ 腕時計を中心とした 欲望に連敗続きの物欲日記 ~

【コラム】 仕事は倫理・道徳観こそが根幹である

 

前回、私の時計観と合わせて、仕事をする上で「核となる考え方」のひとつ、

「お金を欲する本質」というのを書きました。

 

今回はもうひとつの「倫理・道徳観」について書いていきたいと思います。

 

おさらいとなりますが、

人は何故、お金を欲するのか。

 

それは、お金があれば自分の欲しい製品やサービスを得ることができるから。

 

そして、製品やサービスを得るということは、

その物事を通じて自分の感情を変化させることができるから。

 

人々はお金そのものではなく、お金を使うことによって得られる感情が欲しいのだ、

というところまでお話いたしました。

 

この考えはコンサルタントのジェームス・スキナー氏の言葉ですが、

他にも台湾出身の実業家である邱永漢(きゅう えいかん)氏も、

「お金はただの社会ルールである」という風に語っています。

お金そのものは単なる仕組みに過ぎない、と。

 

そして、仕事や事業を成功させ、お金を得るようになりたければ、

相手の望んでいる感情を提供してあげることです。

その手段として、製品やサービスの提供があるのです。

 

ただし、1つだけ決まりがあります。

 

それは『善』をもって行わなければならない、ということです。

決して嘘や偽り、悪意をもってして提供してはいけません。

また、相手が望んでいる感情の変化が悪意に満ちていた場合、

それを手伝ってはいけません。

倫理的、道徳的に正しい行いによって動かなければならないのです。

 

 

近江商人の考え方に「三方よし」というのがあります。

これは「売り手よし、買い手よし、世間よし」の3つで、

商売を行って売り手が儲かる。

買い手も満足する。

さらに世間に対して貢献できる。

この心構えをもって商いを行うべし、という教えです。

 

実はこうした、仕事と倫理を結び付けて考える思想は昔から多く言われています。

日本では、日本資本主義の父ともいわれる渋沢栄一も中国の古典の一つ『論語』に

書かれている倫理観を商売と結び付けようと考えていました。

 

渋沢栄一だけではありません。

かの徳川家康も、三菱財閥の創業者 岩崎弥太郎も、薩摩藩・長州藩も、

中国の古典から、その多くを引用をしています。

 

さらに現代では、モラロジー研究所や倫理研究所などの社会団体が提唱する考え方を

企業の発展に役立てようと、コンサル的な位置づけで活用している企業も多いのです。

例えば、道徳教育で有名なモラロジー研究所の考えなどは

南部せんべい「巖手屋」
酒のチェーン「やまや」
仙台銘菓 萩の月「菓匠三全」
焼肉「赤門」
一六タルト「一六本舗」

などの企業がフィロソフィーの核として、その考え方を取り込んでいます。

その他にも商業界の「損得より善悪」という言葉も有名でしょうか。

 

IMG_4035

 

 

つまり仕事とは、決してお金を儲けるためだけの行為・組織ではなく、

仕事を通して個人や地域に貢献する、

それも善をもって行われるべき活動なのです。

 

ですので、もし仕事に迷っている人が居るならば、

全ての源である「前提」を明確にしてみてください。

・自分の考える善とはなにか
・仕事を通して誰に貢献したいのか
・自分は財を得て、それを用いどのような感情を得たいのか

それを探し、明確にすることから全ては始まるのです。

 

よく、経済学者や経営コンサルタントが

最終的に宗教じみた考えになっていくと言われているのは、

あながち間違いではありません。

稲盛和夫氏の教えもそうです。

松下幸之助氏の教えもそうです。

彼らは商売の小手先のテクニックを説いているのではありません。

教えの大部分を、人としての在り方を説いています。

 

仕事を含めた経済活動も、結局、人の活動です。

人は心の動物です。

そして、その人の心と向き合うために、

己の倫理、道徳観の育成が重要になってくるのです。

 

 

 

よろしければ★をクリックしてこの記事を評価してください。(5段階評価)
1つ星2つ星3つ星4つ星5つ星 (11 投票 / 平均値:4.18 / 合計値:46)
Loading…

 

Blogランキングサイトに登録しています。

人気ブログランキングへ
人気ブログランキング
にほんブログ村 ファッションブログ 腕時計へ
にほんブログ村

いつも応援クリック ありがとうございます。
 
 
 
おすすめの関連記事はこちら

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

Aamazon Link



Chronos日本版 2015年 5月号

Chronos日本版 2015年 3月号

100万円超えの高級時計を
買う男ってバカなの?
(東京カレンダーMOOKS)

続・100万円超えの高級時計を
買う男ってバカなの?
(東京カレンダーMOOKS)

機械式時計入門
スタジオタッククリエイティブ

機械式時計講座
小牧 昭一郎 (著)

偏屈のすすめ。
自分を信じ切ることで
唯一無二のものが生まれる。
(時計師 F・P・ジュルヌ 著)

世界の腕時計No.121

ROLEX SPECIAL BOOK
ロレックス最新が最高の理由
(クロノス日本版編集部)

ドイツ腕時計
(CARTOP MOOK)

機械式時計大全
この1冊を読めば機械式時計の
歴史や構造がわかる
(時計師 本間誠二 監修)

機械式時計 解体新書
~歴史をひもとき機構を識る~
(時計師 本間誠二 監修)

機械式時計の名品
1910~60年代

腕時計 キャリバー名作選

腕時計のこだわり

腕時計一生もの

経度への挑戦

機械式時計バイブル

[DVD] 世界最高峰の腕時計
A.LANGE&SOHNE

[DVD] 世界最高峰の腕時計
BREGUET

[DVD] 世界最高峰の腕時計
AUDEMARS PIGUET

ベルジョン バネ棒はずし

BAMBI バネ棒はずし

ベルジョン ドライバー9本&回転台

ホロテック ドライバー 9本セット

DUMONT ピンセット
DUMOSTAR NO.1

DUMONT ピンセット
DUMOSTAR NO.2

DUMONT ピンセット
DUMOSTAR NO.5

DUMONT ピンセット
DUMOSTAR NO.7

IDEAL-TEK ピンセット
プラスチックチップ

ASCO キズミ 4倍

ASCO キズミ 6.5倍

ホロテック ルーペホルダー

ベルジョン 伏せ瓶

MKS こじ開け

SEIKO 万能ケースホルダー

MKS 側開器

HARP セーム革(鹿革) 2枚組
2017年7月
« 10月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

月別アーカイブ

Twitter

リンク


Sariel Factory 黒猫BFNの徒然なる日々

時計メーカーにお勤めされているBFNさんのブログ。 時計の資格取得に関する話は大変参考になりますので、時計修理技能士の取得を考えている方は必読です。


腕時計選びの秘孔

時計の販売に関わっておられる方のブログ。 毎回1つの時計についてデザインや機能、歴史の側面から考察するコラムは必見。


Spiel ~時計で遊ぼう~

時計業界にいらっしゃる方のブログ。 実際に現場で仕事をなさっている当事者の視点で書かれる記事は大変興味深い。


WATCH WEB

時計学校で行われた授業の様子や工具制作の作業などが垣間見れるブログ。


きょうてんの"アラフォー・ヲタ"ブログ

時計修理技術者のきょうてんさんのブログ。 スイスの時計学校「WOSTEP」出身。時計だけでなく電脳アキバ系の話題も魅力。


ケイスケの時計ブログ

時計の修理に携る仕事をなさっているケイスケさんのブログ。 祖父の時代から国鉄・JRさんの時計修理の仕事をされてるそうです。


勢一 守のもの作り

機械式アンティークウォッチのシースルーバック化をなさっている勢一 守さんのページ。 ガラスの嵌め込みだけでなく、裏蓋の自作まで行っています。


勢一 守の雑記帳

勢一 守さんの制作日誌ブログ。 これまで行ってきた裏蓋シースルーバック化や修理の様子が伺えます。


時計を作ろう

旋盤やフライス盤などを駆使して、振り子掛け時計を歯車1つから全て自作してらっしゃるmr.hmvさんのページ。 数式・理論に裏付けされた設計で、完成までは時間の問題です。


時計修理工房 (有)友輝の修理記録

友輝さんの修理記録ブログ。 実際に修理中に起こった問題点や不具合箇所を丁寧に写真で説明されていらっしゃいます。


時計修理工房 ㈲友輝

オメガとロレックスに特化したオーバーホール・修理専門店「友輝」さんのページ。 一級時計修理技能士である大友茂弘さんは時計の名医。


時計士への道

某ブランドで時計職人をなさっている方のブログ。 ヒゲゼンマイの扱いや調速方法など技術的な記事が豊富で、コメント欄での意見交換も活発。