~ 腕時計を中心とした 欲望に連敗続きの物欲日記 ~

7S36搭載SEIKO 5 SPORTに4R36を載せる! その3

 

7S36搭載SEIKO 5 SPORTに4R36を載せる! その2」の続きです。

 

今回は、最後の課題であった巻き真を加工していきます。

といっても、旋盤での新規制作というわけではないので

そんなに大がかりではありません。

 

こちらが先日用意した4R36の巻き真とSNZF17の竜頭。

IMG_4319

 

まず、巻き真のカットから行いましょう。

 

巻き真をそのまま扱うには不安定なので四ツ割に掴んで扱います。

IMG_4321

 

そして竜頭を仮止め。

IMG_4322

 

これを機械に差し込み、

どれくらいカットしなければならないかノギスで測ります。

IMG_4328

 

今回の場合では、およそ6mmでした。

切り過ぎてしまうと巻き真が無駄になってしまうので5.8mmでカットします。

 

で、カットする場所の印はどうしようかと一瞬悩みましたが、

とりあえずロディコでマーキング。

IMG_4332

 

長い分をニッパーでカット。

IMG_4334

 

切れました。

IMG_4335

 

この後、カットした断面をヤスリで削って綺麗に処理するのですが、

やっぱり、削ったあとはダイスをかけないとダメですね。

ネジ山が変形してしまっています・・・

 

これはベルジョンのタップ&ダイスセットを用意しないといけません。

仕方がなかったので今回は余っていた他の竜頭をねじ込んで

強引にネジ山を立て直しました。

 

 

切断面を綺麗に処理したら、ベンジンで洗浄します。

IMG_4339

 

 

次に、竜頭を接着するための『ロックタイト242』を用意。

IMG_4247

 

器に取ると後処理が面倒そうだったので薬包紙に少量垂らして使いました。

IMG_4342

 

再度巻き真を四ツ割で掴んで、ネジ部にチョイとロックタイトを付け、

竜頭をねじ込み硬化時間10分置いて完成。

 

 

こちらが出来上がった4R36版SNZF17用巻き真(下)です。

IMG_4344

 

 

上が従来の7S36版SNZF17用巻き真。

長さ調整はバッチリ!

 

 

最後に、機械に差し込むときは巻き真にグリスを塗らなければなりません。

塗るのはメービス8200と、ゴムパッキン用のシリコングリス。

IMG_4347

 

残念ながら4R36の資料が見つけられなかったので、

他のセイコームーブメントの注油ポイントを参考にしてグリスを塗布しました。

IMG_4348

 

 

ジャーン!!

こちらが完成いたしました4R36版アップグレードSNZF17!

IMG_4349

 

凄い!

まったく外見は変わらない!(泣

 

持ち主がニヤニヤしているだけで、

一般の人には全く理解されない自己満足カスタム!!

IMG_4350

 

本当は竜頭も別のものに交換し、大きくしたかったんですが

もともと手巻き機能のないムーブだったので

ケースのほうもそれに合わせて竜頭ガード上下のスペースが狭く、

別のものに付け替えることはできませんでした。

 

これがちょっと心残りですね。

 

 

よし!

この流れで7S36版SRP129の巻き真も加工してしまいましょう。

 

まず、巻き真から接着されている竜頭を外します。

そのためには加熱用の半田ゴテが必要。

IMG_4351

 

と、その前に竜頭からゴムパッキンを外し、オイルを落としておきます。

IMG_4353

 

綺麗に洗浄したら、四ツ割で巻き真を掴みます。

IMG_4354

 

ロックタイトの製品説明を読んだら『使用温度範囲(℃) -55~150』と

ありましたので、半田ゴテの先端温度がおよそ200~300℃であるとすれば、

加熱するにはこの方法で十分だと思います。

 

半田ゴテを十分に加熱し、

巻き真と竜頭の接合部分にコテ先を当てること1分。

IMG_4355

 

火傷をしないように手袋をして少し力を加えると・・・

IMG_4356

 

取れました!

ブラックの竜頭も熱で変色したりはしていません。

 

根元から折れたらどうしようかと思っていたのですが、

完璧なまでに綺麗に取れましたね!

 

 

これで新しい巻き真が取り付けられます。

IMG_4358

 

 

SNZF17と同じ作業をして巻き真を加工し、SRP129に取り付け。

IMG_4362

 

長さもピッタリで全く問題ナシ!

 

7S36版ダウングレードSRP129の完成です!!

IMG_4369

 

 

さて、全3回に亘ってお送りしてきました、7S36搭載機に4R36を載せる企画。

 

これにて無事終了です。

 

作業としては特に問題が発生することもなく、

全てが順調に行えたと思います。

 

なにか課題があるとすれば、

4Rと7Sで外見上の違いはありませんので、SRP129の方を

針や文字盤などを社外パーツでカスタムすれば良かったかな、と。

 

SNZF17の方はそのままでも超恰好良いモデルなので

あえて弄る必要もないと思っています。

 

とりあえず今回はここまで。

 

 

っていうか、お金と労力をかけて弄らずとも素直に6R15搭載機の

SEIKO PROSPEX 『SBDC001』を買えばいいんじゃね?っていうツッコミは

無しでお願いいたします(爆

 

コメント

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  • コメント (2)

    • NINJA300
    • 2015年 2月 23日

    整備実力の上達速度がすごいですね。
    わたしはダイヤルと針を変えましたが、まだキャリバーの分解はできていません。
    ぜひ7S26(36)完全分解の完全解説と再組み立ての解説をよろしくお願いしたいです。
    ninjafighter.blog.fc2.com/blog-entry-922.html

    • NEEZ
    • 2015年 2月 23日

    NINJA300さん

    いつもコメントありがとうございます。

    SEIKO 5は海外で社外針がいろいろ販売されています。
    そのカスタムで面白さを加速させていますね。

    7Sの分解・組立ですが、いつか完全解説をやってみたいと思います。
    いつ行うかは、作業自体に「テーマ」を見つけることができた時でしょうか。

    分解・組立を行うにあたっての動機と言いましょうか、
    「何を学びたいから行うのか」、それを明確にしたいですね。

    おそらく7Sであれば、マジックレバー周りの構造確認か、
    7S、4R、6R、8L、9Sの系譜の研究目的でバラすのがいいかもしれません。

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