NEEZの時計ブログ

 ~ 腕時計を中心とした 欲望に連敗続きの物欲日記 ~



ヒゲゼンマイとアルキメデスの螺旋

5月 18th, 2012

 

時計に関する知識の中で、最も自分に足りていないのが「ぜんまい」に関する知識でしょう。

いわゆるバネの弾性、力学的な知識です。

時計の心臓部である脱進機は、このバネの力を利用していますので、

ゼンマイに関する知識の蓄積は絶対に必要なわけです。

 

そういうことで、今から少しずつ勉強を開始です。

とりあえず、バネの動きを数式を用いてシミュレーションで再現しながら勉強することにしました。

 

まずは本を読もう。

 

以前、書店のリンドバーグさんで購入したヘアスプリングに関する書物があります。

 

しかし、ヒゲゼンマイに関する部分は難解なうえ、英語でしたので解釈を間違う可能性を考えて

ちょっと慎重に進めなければなりませんね。

 

ペラペラ・・・

 

お! プログラム発見!

 

英語よりこっちのほうが簡単だ。

 

下の図をちょっと真似してみましょう。

 

 

~ 10分後 ~

 

出来た。

 

ヒゲゼンマイの螺旋は「アルキメデスの螺旋」というのですね。

 

角精度を変えるとこんな感じ。

 

 

さて、これをテンプのようにアニメーションさせるにはどうしたらよいか。

 

むぅ・・・

分からない。

 

しかし、ポイントは

 

・線の長さは変わらない

・中心点(始点)が回転する

・線と線の間隔が変化する

 

以上ですね。

 

今後の課題ですので、ちょっといろいろ考えてみます。

 

 

 

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悩むことは楽し

5月 11th, 2012

 

前回更新のコーアクシャルの記事を書いていて思い出したことがありました。

 

まだ時計の脱進機に関する理解が浅かった頃、

「アンクルとガンギ車は、どうして振動で噛み合わせが外れてしまったりしないんだろう?」

ということをずっと考えていました。

 

私が初めに脱進機の動きを見たとき、下のような図だったのです。

(Flashが閲覧できる環境でご覧ください)

 


 

この図ですと、下手にアンクルが動かないようにするストッパーが書かれていないため、

脱進機としては正常に機能しません。

 

過去、ここで躓いてしまっていたのでした。

 

周りに訊ける人もおらず、本もほとんど持っていなかった私は自ずとネットに頼ることに

なるのですが、しかしそこでも検索キーワードに何と指定すればよいか分からない。

バラせるムーブも工具もなかったため、これまた困ってしまいました。

 

結局、解決にたどり着けたのはオメガのコーアクシャルの図を見てのこと。

「他の脱進機はどうなっているんだろう」と頭を捻ったのが功を奏しました。

 

当時は、時計に振動が加わると下のようになるとばかり思っていました。

 


 

「うーん、何故だろう」

 

コーアクシャルの図を立体で考えて、頭の中であれこれ動かすと・・・

 

 

「あー、分かった! この棒がストッパーかー!」

 


 

これで解決しました。

初めに見たクラブツース脱進機の図には「ケン先」と「小つば」が描かれていなかったのです。

 

 

やれやれ・・・

 

のちに基礎時計読本でしっかり知識を入れることができたのでした。

そもそも部品1つ1つ、その形、全てにしっかりとした説明をつけられなければ

存在しなくてもよいものなのです。

 

あの時のように、自分で疑問を感じてそのことについて考えて考えて、

それで答えを見つけることができた時の充実感は何事にも代えがたい。

やはり知的探求というのはこうでないといけません。

 

「悩むことは楽し」

 

 

 

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オメガ 第二世代コーアクシャルを考える

5月 3rd, 2012

 

私はブレゲのようなクラシック寄りの時計を好んでいるのですが、

悲しいことに、自分のビジュアルとあまり似合っていないようです・・・。

 

つい最近まではクラシックの対極にあるダイバーズ等は全くのノーマークでしたが、

どうも最近、オメガのシーマスター・プラネットオーシャン・クロノが気になってしかたありません。

 

 

ダイバーズもよく見るとなかなかカッコイイですね。

 

クラシックな時計はどちらかというと様式美というかムーブメント自体にも伝統的な機構が

使用されます。 そこが大変魅力的なのですが、対して、過酷な環境で使用されるダイバーズは

堅牢かつ正確に時を刻ませるために最新技術が投入されることが良くあります。

精度を追い求める以上、この点はどのメーカーも真剣に考えていかなければならないでしょう。

 

オメガの新シーマスターは、この良い例ではないでしょうか。

 

さて、気になるプラネットオーシャンのキャリバー9300のスペックは以下のようになっています。

 

・両巻上の自動巻きクロノグラフ・ムーブメント

・第二世代のコーアクシャル脱進機

・シリコン製ヒゲゼンマイ

・フリースプラングのテンプ

・ツインバレル

・パワーリザーブ60時間

 

この最新ムーブメント搭載機が並行モノで実売45万というのはかなり魅力的です。

オメガがヴィトン・グループだったら定価120万はしてるんじゃないでしょうか。

 

う~ん、欲しい・・・

 

でも、私の時計趣味は「時計を所有する」のが目的ではなく、「自身で制作する」

というものですから、可処分所得は殆ど時計の道具と本などに費やすことに決めています。

 

ここはブレてはいけません。

今回は購入を見送りです。

 

 

という訳で、指を咥えて見てるだけというのも癪なので、

第二世代コーアクシャル脱進機についてあれこれ考察することにしました。

 

ちなみにこれが第一世代

 

 

 

 

こちらが第二世代です。

 

新コーアクシャルはガンギ車の形状が変わったのが分かります。

 

とりあえず、このガンギ車が動いている動画を見たことがないので、

自分でFlashで動かしてみることにします。

 

しかし、色々ネットを徘徊したのですが、真上方向からの図が見当たらない。

仕方ないので、それっぽく書いてみました。

これでいいのかな?

 

出来た所で、第一世代のと比べてみます。

 

って、新型のコーアクシャル・ガンギ車は第一世代と形状が変わっただけで、

歯の枚数や位置は変わっていませんね。

ということは、その動作も第一世代と何ら変わらないということになります。

 

うーん、ちょっとガッカリ・・・

 

もっと独特の動きに変更になると思っていたのですが、そうではないようです。

まぁ、正常進化といったところでしょうか。

 

形を見ると、確かに軽量化されているように見えます。

歯車が軽くなるということは、回すときに余計なトルクが不要になります。

それすなわち、テンプを振らせるためのパワーが落ちないということです。

 

テンプがしっかり振れる = 外乱に強くなる

外乱に強くなる = 振れが安定して精度が上がる

 

この新ガンギにすることによって精度の向上が期待できます。

 

新旧、歯車の枚数が一緒なので、オメガ公式ページにある旧型ガンギ車の動画を真似して

第二世代コーアクシャル・ガンギ車で動画を作ってみました。

(Flashを閲覧できる環境でご覧ください)

 


 

いやー、ガンギ車の送りが実に丁寧というか、優しいですね。

これならメンテナンス期間がぐんと伸びたのも頷けます。

 

※ しかし、注油不要とういう訳ではないようです

 

ちなみに、コーアクシャル脱進機を考え出した故ジョージ・ダニエルズ氏は

1980に特許を取得したようですので、特許の有効期限である20年は過ぎていますから

誰でもコーアクシャルを開発できることになりますね。

 

それと、コーアクシャルを初めて搭載した「デ・ビル・コーアクシャル」は

1999年の発表とWikiにありましたが、この1999年という年は他にも

セイコーのスプリングドライブのファーストモデル「SBWA001」や、

オーデマ・ピゲのAP脱進機を搭載した「ジュール・オーデマ クロノメーター」が発表されています。

 

1999年

 

2000年を前にして脱進機に革命が起こった歴史的な年だったのではないでしょうか。

 

 


 

・・・。

 

あ”ー、駄目だー!

 

考えれば考えるほどシーマス・プラネットオーシャン・クロノが欲しくなる~。

 

 

 

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