SEIKO 7S26の分解 ~その1~
近頃、なんやかんやバタバタしていて、すっかり時計に触れなかったので、
もう、分解したい病が限界を迎えております。
というわけで、今回はセイコー5の7S26を分解していきたいと思います。
イケニエはこちら。
えっと、モデル名は何だったけ・・・
もう5年?くらい前に購入して、結局1度も付けることなく
そのままになっていましたので、
今回は、未使用でどの程度オイルが切れているか確認していきたいと思います。
ローターの刻印でムーブメントが7S26であることがわかりますね。
おっと、その前に指サックを付けましょう。
私が愛用しているのはこちら。
形はこんな感じ。
口が切りっぱなしなので装着は難しいのですが、指に変な圧迫がありません。
しかも非常に薄いので指先の感覚が邪魔されないので細かい作業にはうってつけ。
どうですか? 分かりますでしょうか、この薄さ。
1度使ったらもう戻れません。
では裏蓋を外していきましょう。
必要なのは時計を固定するSEIKO「万能ケースホルダー S-212」。
あとは実際に蓋をまわすためのMKS 側開器(ケースオープナー)ですね。
セイコーのケースホルダーの底には丸いゴムがあって、
これを時計の下に敷いておけば傷が付きません。
時計をセット。
蓋を傷つけないようにビニールを被せてから側開器で回します。
始めに少し力を入れてあげるだけで、あとは手で回せますね。
ローターがクルクル回転するとちょっと邪魔なので、
私は裏蓋を開けた段階でもう取ってしまいます。
ローターは中心がネジで留まっているだけですので、外すのは簡単です。
次はケースからムーブメントを取り出すのですが、
巻き真を抜かないと取り出せません。
巻き真を抜くには、下の赤丸をピンセットでチョイと押してあげれば
簡単にスルっと引き抜くことができます。
ムーブメントが取れましたら機械台に乗せます。
ここで針も抜いてしまいましょう。
針を外すのは両手を使うので写真を撮ることができませんでしたが、
まぁ、ビニールを被せて剣抜きでポロっとやる感じで。
針が取れたら次は文字盤です。
文字盤は裏側からエト足をピンで押すほうが正解なのでしょうが、
自分は趣味として分解しているので多少雑ですが機械と文字盤の隙間に
ドライバーを刺し入れて外します。
この時、カレンダーディスクを傷付けないよう注意が必要です。
文字盤が外れました。
カレンダーディスクはまず曜日から外しましょう。
中心にCリングがありますので、これもリングの下にドライバーを入れて
上に持ち上げる感じで外します。
このリング、小さいので無くしちゃいそう・・・
次はディスク押えを外していくのですが、ここで問題が!
超小さいプラスねじがこんなところに!
手持ちの精密マイナスの大きすぎて合わないし、
横着して0.6のマイナスで回そうとしましたが、これもダメ。
う~ん、とりあえず作業は中断です。
なんでこんなところにプラスがあるんでしょうか。
週明けにはセイコーの純正プラスドライバーが
五十君商店さんから届く予定ですので、続きの作業はまた来週。
コメント
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コメント (2)
>なんでこんなところにプラスがあるんでしょうか。
これ、最初見たときはビックリしたのは皆共通でしょうかね。
私の方の分解解説でも、最初に準備しておく旨書きましたが
7S26Cは全部マイナスネジみたいです。
ってことは、やっぱ模倣品対策なんですかね。
BFNさん
自分もこの部分を見たとき、
はじめは何かのカシメ跡かと思っていたんですが、
調べてみると、まさかのプラス。
>7S26Cは全部マイナスネジみたいです。
自分がバラしているのは7S26Bなので、対策されたんですかね。
やはり現場から「面倒くさい」と意見でも出たのでしょうか。