ドライバーの研磨 その1
ドライバーの先端がかなり傷んできたので、ちょっと研磨してみたいと思います。
本来ならば、ネジの頭の溝に合わせて、作業毎に整えなければなりません。
つまるところ、己の心得とスキル不足というわけです。
ちなみに、ドライバーの先を研磨するのに下のような砥石を使います。
初めは中目のインジャ砥石で。
ドライバーを保持しているのはMKSのドライバー研磨機です。
では早速、研磨していきましょう。
これが最初の状態。
刃先ガタガタで錆びも浮いていますね・・・
これは酷い。
まずは、1600番くらいの耐水紙やすりでゴシゴシと磨きます。
こんな感じになりました。
しまった。
写真で拡大すると、意外と磨けていない。
もっとヤスっておけばよかった。
反省しきり。
次に砥石にかけるわけですが、砥石の表面にはホーニングオイルというものを
塗っておきます。
刃物を研ぐときに使うオイルですね。
実際に、時計師の方達がこのようなオイルを使用しているか不明です(笑)
正しいやり方を知らず、良かれと思って勝手に塗っているだけですので、
真似されないほうかいいかもしれません。
このオイルを数滴ポタポタっと。
あとは、刃先がちゃんとまっすぐになるように、納得いくまで整えます。
研磨作業は慣れるまでは結構時間がかかりました。
これは経験を積んでいくしかないですね。
何度も何度もキズミで刃先の状態を確認しながらの作業です。
自分は少し倍率が高めの6.5倍のキズミを使って確認しています。
なんとか、綺麗に仕上げることができました。
刃先を拡大して見ると、プロ目線ではリテイク必至かもしれませんね。
あ、ちなみにこの刃先は1.0mmです。
そこそこ細い部類に入りますので、結構神経をすり減らしました。
砥石のほうはベンジンを使って洗います。
水は使いません。
さて、ここまでは前半。
次回は、焼き入れ、焼き戻し、仕上げを行いたいと思います。
コメント
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コメント (2)
オイルは普通のミシン油など使いますよ
砥石を油につけて吸収させておけばいちいち垂らさなくてもいいです
あと、道具を使わず手とヤスリのみで研げるといいですね
コメントありがとうございます。
なるほど、ミシン油を使うんですね。
ミシン油が1本あれば旋盤のドッグのメンテナンスにも使えそうです。
ドライバー研磨機ですが、確かに慣れてくれば不要かもしれません。
研ぐ本数が5本くらいあったら、付け替えだけでも面倒な気がしてきました。