OMEGA スピードマスターのクロノグラフ解説
オメガ スピードマスター プロフェッショナルのクロノグラフの動作を
Flashで再現してみました。
【解説】
まずはスタートボタンを押す前の状態です。
水色に着色した縦長のパーツは「カップリングヨーク」と呼ばれ、
オレンジに着色してある下側の歯車「4番車」と、
ムーブメントの中央にあるグレーに着色した「クロノグラフランナー」を
連結したり離したりして動力伝達をコントロールしている重要なパーツです。
カップリングヨークには「カップリングヨーク・ギア」という歯車があり、
秒針が付いている4番車と常に接し、回転しています。
このカップリングヨーク・ギアがクロノグラフランナーと接触することによって、
回転の力が加わり、クロノ針が動き始めます。
カップリングヨークは、下で着色した「カム」によって往復の動きが
コントロールされます。
そして、そのカムはスタートプッシュボタンと繋がっている
「オペレーティングレバー」と「コネクティングレバー」によって
右に左にと回転する仕組みになっています。
早速、スタートプッシュボタンを押してみましょう。
①:オペレーティングレバーがスライド
②:その先についているコネクティングレバーがカムを右方向に回転させる
③:カムの回転によってカップリングヨークが動き、
カップリングヨーク・ギアがクロノグラフランナーに接触。
④:クロノ針が付いたクロノグラフランナーが回転を始める
スタートボタンはこのような仕組みで動いています。
結構ごちゃごちゃして見えますが、よく観察すると意外とシンプルなのが
わかりますね。
次にストップ動作を見ていきましょう。
①:オペレーティングレバーがスライド
②:その先についているコネクティングレバーがカムを左方向に回転させる
③:カムの回転によってカップリングヨークが動き、
カップリングヨーク・ギアがクロノグラフランナーから離れる。
ストップの動作は、スタートの動作とほぼ同じです。
違いはカムが右回転か左回転かの違いだけです。
この時、クロノグラフランナーの位置を保持しておくためのパーツ
「ブロッキングレバー」が動いて、クロノグラフランナーに接触します。
ブロッキングレバーに対して右回転方向に力を加えるスプリングがあります。
そういえば、ブロッキングレバーは通常プラスチックでできていますが、
バックスケルトンである3573-50は見た目の問題で金属製になっていますね。)
最後はリセット動作です。
青色で着色しているパーツが「リセットハンマー」です。
リセットボタンを押すとリセットハンマーを押えていた「リセットピン」が
スライドしてハンマーから外れます。
リセットピンが外れると、リセットハンマーはムーブメント上部の
「リセットスプリング」により下方に押され、クロノグラフランナーの中心にある
「ハートカム」を勢いよく叩きます。
①:ハートカムはどの方向を向いていても必ず定位置に戻る
②: 同時に、クロノグラフランナーを押えていたブロッキングレバーが離れる
これでスタート・ストップ・リセットの一連の動作は完了です。
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