日本人時計師 スイスで奮闘
部屋を掃除していたら、2年ほど前?の新聞の切り抜きが出てきました。
「日本人時計師 スイスで奮闘」
この記事では、ナポレオンの末裔ジェローム氏が興したドゥ・ヴィットで働く
都丸健二郎さん、ルノー・エ・パピ(オーデマ・ピゲ子会社でムーブメント開発
会社)で設計を担当する浜口尚大さん、スイスの国際時計博物館で100年前から
製造が続けられている時計の制作に参加している金沢真樹さんの3名が紹介
されています。
特に、オーデマ・ピゲで有名な浜口さんは何度か雑誌で名前が挙がる方なので
ご存じの方も多いのではないでしょうか。
記事の内容は「誠実な仕事をする日本人時計師は、スイス時計業界から確固
たる信頼を得ている」という喜ばしいものですが、新聞という万人向けの
メディアなので、いわゆる「本場」で「日本人」が、という切り口で書かれて
います。
別の角度から読み取ると、時計制作の本場はやはりスイスなのだ、という
動かない事実を突き付けられているようで、少し複雑な気分にもなります。
もし私が時計師で、新聞にこのような記事で紹介されたなら、内心、腹を立て
るでしょう。
「確かに時計の本場がスイスなのは認めるが、ただそこで日本人が働いている
というだけで新聞に取り上げられるのは心外だ。 私は時計技師なので設計
することは出来て当たり前。 それよりもむしろ、出来上がった作品の芸術性
や機能性、そうしたオリジナリティの部分を評価して記事にしてほしい」と。
オリンピックに出場することが目標ではない。
問題は、競技でどのような結果を残すのか。
宇宙飛行士になることが目標ではない。
問題は、宇宙でどのような研究をし成果を得るのか。
肩書は要らない。
どのような事を成し遂げたか。
最近はそんな気を張ったことばかり考えています。
ふぅー・・・
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