世界のシチズン・ミヨタ
今、デアゴスティーニの「週刊 和時計をつくる」を制作しているわけですが、
その定期購読の特典としてクォーツの懐中時計を貰ったのを忘れていました。
一応、時計マニアのつもりですので、そのまま素直に使用する筈もなく、
とりあえず裏蓋を開けてみることにしました。
こんな感じの時計。
まぁ、粗品ですし、この懐中時計目当てで定期購読したわけではないので、
取り立てて感想はありません。
裏蓋は嵌め込み式になっていました。
ケースサイドにある窪みに「こじあけ」をあてがって、道具の名前の通り
こじ開けます。
むはー!!
超固いっス!!!
これは真上に持ち上げる工具を使わないと綺麗に取れそうにない。
格闘の末、ケースをガリガリに傷を付けてオープン・・・
やっぱり中身は「MIYOTA」ムーブメントですね。
「Cal.2035」の文字が見えます。
Cal.2035
MIYOTAは長野にあるシチズン系列の会社です。
巷によくある、それほど高くないクォーツ時計で「日本製」と書かれている
ものはかなりの確率で「Cal.2035」が使用されています。
シチズンミヨタ自身も、この2035のことを「ディファクトスタンダード
(事実上の世界標準)」と呼んでいるくらい大量に世界に販売している機械
です。
それほど流通していますので、もし故障した場合は、直すより新品に交換
したほうが圧倒的に安く済みそうです。
この懐中時計の場合は文字盤とムーブメントが接着されていたので、
もう使い捨てのような感じですかね。
この時計の処遇ですが、ブレゲ針のパーツ取りのイケニエになって
頂きましょう。
メモ
MIYOTA Cal.2035の針を取り付ける筒の寸法
秒針:φ170 (±4)
分針:φ700 (+3 -5)
時針:φ1200 (+32 -18)
コメント
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コメント (2)
解体されてる…
締め切りまでに応募葉書が届かなかったとかで、購入特典の懐中時計は送ってもらえないという返事がデアゴスさんからありました。
欲しかった時計がバラされてる絵は、なかなかきついものがあります…
こちらの懐中時計は、ただ裏蓋を空けただけなので今も元気に動いていますよ。
>欲しかった時計がバラされてる絵は、なかなかきついものがあります…
なるほど、そういう捉え方もありますね。
自分の場合、時計ムーブメントの仕組みや仕上げといった、内部の状態にとても興味がありますので、「欲しいなぁ」と思っている時計は、メーカーさんや既に購入された方の手により分解・組み立てしていただき、その様子を写真だけでなく動画などでも公開してほしい思っていたりします。
本当は、所有している時計を全て自分の手で分解・組み立てしたいのですが、まだ技術が追い付いていません。
ですので、大切な時計を「壊さず、傷付けず」完璧に取り扱えるようになるまで、今はひたすら勉強しています。