7S36搭載SEIKO 5 SPORTに4R36を載せる! その2
「7S36搭載SEIKO 5 SPORTに4R36を載せる! その1」の続きです。
前回の作業は、いわばムーブメント載せ換えのための事前確認というか、
必要となるパーツの確認のようなものでした。
今回は実際にムーブメントを載せ換えていきます。
確認したところ、ムーブメントスペーサーのサイズも同じで、
7S36搭載機に4R36を積むのは単に巻き真だけの交換で済みそうでした。
ではまず、ムーブメントから針と文字盤を外していきましょう。
こちら、SRP129の文字盤からです。
針の外し方は、特に写真などで説明しませんが、
全ての針を12時位置に合わせて上からビニールを被せ、
レバー式の剣抜きで3本ともまとめて外してしまいましょう。
この作業は問題ありませんね。
次は文字盤を外します。
文字盤の固定はどうなっているかというと、
ムーブメント外周の樹脂スペーサーに2か所穴が開いており、
そこに文字盤の裏にある棒状の突起(エト足)を差し込んでいるだけです。
こちらがエト足。
文字盤の固定には特にネジなどは使われません。
樹脂スペーサーに対しての圧入だけ。
逆に文字盤を外す方法ですが、ムーブメントの側面、
エト足がある付近の樹脂スペーサーに溝が切ってある部分があり、
そこにマイナスドライバーを入れてこじっていくと簡単に外れます。
意外とあっけなくて拍子抜けするくらい簡単です。
この作業をSNZF17のムーブでも行っていきます。
こちらの機械は7S36ですが、文字盤の取り付けは4R36と全く同じですので、
先ほどと同じように針&文字盤を外してしまいましょう。
あとはムーブメントと文字盤&針をそれぞれ交換してあげるだけ。
上の写真が実際に、7S36の機械にSRP129の文字盤と針が付いた状態。
巻き真はまだ交換していませんので、
7S36であったSNZF17の竜頭が付いているのが分かります。
再度、外装に収めた状態がこちら。
ビジュアルに変化はありませんが、SNZF17は4R36にグレードアップ!
やったぜ!
あ、肝心の巻き真の件ですが、やはり最初に購入したものは型番が違いました。
SNZF17に搭載されている7S36の巻き真の型番は0357-010ではなく0351-261です。
よし、今度は形状はピッタリ!
巻き真の手配のついでにSNZF17の竜頭も単品で用意しましたので、
あとは長さを調整してLOCKTITE 242で接着すればSNZF17のほうは完成。
SRP129の竜頭はあえて新品を取り寄せず、再利用する方向でいきたいと思います。
その際、ロックタイトを無効化させる必要がありますので
加熱用の半田ゴテ(20W)も買いました。
たしか、200度くらいでロックタイトは変質させることができると
どこかで読みましたので、20W程度の安物の半田ごてでも問題ないと思います。
先端温度は300度も出れば十分ですね。
というような感じで順調に進んでおります。
次回はいよいよ巻き真関連です。
次>> 7S36搭載SEIKO 5 SPORTに4R36を載せる! その3
コメント
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コメント (4)
ご成功おめでとうございます。
ムーンフェーズのブログパーツを使わせていただきました。
ninjafighter.blog.fc2.com/
NINJA300さん
ブログパーツのご利用、ありがとうございます。
セイコー5ですが、カスタムしたという話はちらほら聞くのですが、
カスタム後の話が多く、意外とその過程をレビューしている人が少ないようですので
私の場合は、事細かに順を追ってその様子を見せていくことにしました。
実は、同じくセイコーのSARB035の針交換をやったのですが、
こちらはこちらで凄くカッコよくなりました!
これも後で記事にいたします。
大変参考になります。
7S26は負荷が少なくて長持ちする大変良いCALですが、やはり手巻き、ハックがある方が便利ですよね。
次はメインスプリングをスプロン610へ取り替えるのはいかがでしょうか?
セイコーパーツだったら問屋さんから購入できそうな気もしますが、
スプロン610は凄く硬いらしいので、トルクやら振り角やら天輪サイズやら
ありとあらゆることを見直さないとバランスが崩れそうですね。
そうなると地板だけ4R36で、綸列と脱進機周りが9Sなんてことになりそうです(笑