ジョン・ハリソン「H1」のiPhoneアプリ!?
先日ネットを徘徊していたら、ジョン・ハリソンが制作した「H1」の
iPhoneアプリがあるのを知りました。
世の中には奇特な人も居るもので、よくリリースしようと思い立ちましたね。
ということで、早速ダウンロード。
この造形は本当に凄い。
当時の人達にも衝撃を与えたことでしょう。
いや、造形だけではなく脱進機構も独特。
ハリソンは元々は大工で、どこかの時計師に弟子入りして修行を積んだという
わけではないので、常識に囚われず純粋に精度を追い求めた結果、独自の
脱進機を開発し結果的にこのような形になったのでしょうね。
そういえば、以前ブログに書きました「大航海時代と精密時計」ですが、
もし、その辺りの時代の時計事情が知りたいという方は、角川文庫から
発売されている「経度への挑戦」をご覧になると良いかもしれません。
ハリソンのH1、H2、H3、H4の写真も載っています。
自分も大変参考になりました。
しかし、時計のために勉強しないといけないことが山積しています・・・。
ざっと考え付くだけでも、
・時計の基礎知識
・時計制作、道具に関する知識
・時計の歴史
・天文学、暦学、数学、力学、機械工学
・英語、ドイツ語、フランス語
などなど。
自分の頭はひとつしかありませんし、学校の勉強でもありませんので、
なんとか効率よく吸収できるよう自分なりに工夫しないといけないですね。
優先順位を付けて勉強していくか、興味のある部門を徹底的に突き詰めていく
か。どのような方法にせよ、相当時間が掛かりそうなのは確かです。
今は、時計に関する歴史を重点的に学んでいるのですが、それとは別に
「ガンギ車に対する衝撃をどのように和らげるか、いかに無注油で済ませる
か」ということに興味が向いています。
古くはジョン・ハリソンのグラスホッパー脱進機、近年だとオメガのコー・
アクシャル脱進機、あとオーデマ・ピゲのAP脱進機でしょうか。
「爪石に対しガンギ車を優しく当てる」脱進機構を、自分なりにどうにかして
考え出したいですね。
鍵は、ガンギ車がアンクルと通してテンプに力を伝える時です。
その時にガンギ車のスピードが落ちますので、テンプに力を伝えきった後、
直ぐにガンギ車と爪石に触れるようにすいればいいと思うのですが、
さて、どうしたものか・・・。
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