The 扇子コレクション
6月ももう終わり、いよいよ夏に突入ですね。
自分は暑いのが苦手なので辛い季節の到来です。
近所の売り場も扇風機やらエアコンやら、
今年で言えば電気を使わない節電清涼グッズなどが並び始めました。
扇子もエコアイテムのひとつ。
実は私、扇子を集めておりまして、
そのコレクションが活躍する季節になったわけです。
時計は趣味ですが、コレクションしているという感じではありません。
勉強というか人生のチャレンジというか。
私のコレクションに当たるものは「扇子」なのです。
今回、それをチョットご紹介いたします。
ドジョウが2匹、筆で書かれたシンプルなこの扇子は、
歌舞伎「平成中村座」が舞台で使用する扇子を制作している浅草の老舗
「荒井文扇堂」さんの7寸5分の江戸扇子です。
なんとも江戸扇子らしい粋な構図。
扇子の折れでドジョウが波打ち歪んで見えるのですが、
それがまるで、水中を覗いているように錯覚させます。
大変趣深い一本。
一転、こちらは目にも楽しい「鳥獣戯画」
紙には「鳥の子地」という黄味がかった和紙を用い、表面に柿渋が塗られて
います。 さらに骨には貴重な煤竹を使った贅沢な作り。
京都で作られた扇子ですが、骨の本数が少ないため江戸扇子に見えます。
しかし、やはり全体の姿は江戸のものとは雰囲気が異なります。
渋扇。
こちらは、紙の表面に柿渋をしっかり塗り、かなり丈夫に作ったもの。
サイズも7寸5分より大き目の8寸。
扇いだ時の風圧が段違い。
ばっさばっさと使います。
荒井文扇堂さんで購入しました。
そしてそして、
扇子コレクションのもう一つの楽しみ。
扇子袋です!
名物裂シリーズ
左から
・正絹西陣織 名物裂 唐草尾長鳥紋
・正絹西陣織 名物裂 亀甲紋風通
・正絹西陣織 名物裂 獅子牡丹富貴長命文
・正絹西陣織 名物裂 二人静金襴
・正絹西陣織 名物裂 段母子牛紹紦
・正絹西陣織 名物裂 花唐草段モール
扇子袋の生地は着物の端切れを再利用したものが多いのですが、
元が元だけに、とにかく美しい!
特に名物裂はシルクロードを渡ってきた面白い図案が多く、
見ていて飽きません。
生地は薄手で、手に絹の繊細さが伝わります。
表情様々
左から
・正絹西陣織 桜 1
・正絹西陣織 桜 2
・浜ちりめん 型友禅 梅
・正絹西陣織 龍村美術織物 糸屋輪宝手
・正絹西陣織 本場大島紬 亀甲絣
・正絹西陣織 本場大島紬 屋久杉染
女性ものの生地、男性ものの生地、それぞれありますので
実にバラエティー豊か。
もういっちょ。
帯の生地を用いた扇子袋
左から
・正絹西陣織 鳥銀
・正絹西陣織 鱗文
・正絹西陣織 (名不明)
・正絹西陣織 壽連 草色
・正絹西陣織 紋入市松 金茶
・正絹西陣織 花紋 紫色
こちらは帯でも使用される正絹西陣織を使用した扇子袋です。
名物裂と違って、しっかり丈夫なので安心して使えます。
これらの中で一番のお気に入りは、本場大島紬の屋久杉染でしょうか。
残念なことに、生地の色や質感が写真では全く伝わりません・・・
内側はちらりと見える金の絹地。
とても大切なので、普段は桐箱に収まっています。
扇子コレクション、どうでしたでしょうか?
こんなものを集めている人はそんなに居ないかもしれません。
特に扇子袋。
京都西陣織は相当集めたので、次は博多織を集めたいですね。
それと、名物裂は眺めるだけでも楽しいのですが、
できれば生地だけ入手して是非とも自分で制作したいです。
まずはミシン購入かー
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