~ 腕時計を中心とした 欲望に連敗続きの物欲日記 ~

シーマスター プラネットオーシャン レビュー 装着感について

 

先週入手したオメガ シーマスター プラネットオーシャン クロノグラフ。

 

1週間連続使用してみての感想を述べたいと思います。

IMG_2990

 

まず驚いたのが「装着感の良さ」です。

 

これは意外と言ってよいでしょう。

大きいCal.9300を搭載した新型プラネットオーシャンは、ケースサイズが

45.5mmもあります。 実際にこのサイズゆえ、購入を踏みとどまった方も

いらっしゃるのではないでしょうか。

私も不安でした。

時計は38mmがベストと勝手に信じている自分が、まさか45mmオーバーの

デカ厚時計を買うことになるとは。

 

しかも重さを見てください。

実測245gもあります(笑)

※ フルバンドより2コマ外し

IMG_2991

 

参考までにスピードマスター。 こちらは149gほど。

IMG_2992

 

これはもう、デカ厚に1つ加えて「デカ・厚・重」です。

そんな巨大サイズの時計なのですが、不思議なことに装着感が良い。

確かに腕に重さは感じます。

ヘタな時計3つ分の重さがありますから。

しかし、変な不快感が無いのです。

実に不思議。

 

そこで、この謎を解明すべく、デカ厚重プラネットオーシャンの装着感の良さ

について自分なりに考察してみました。

 

 

考察 その1 「適切なラグの長さ」

 

時計マニアの間で装着感にフォーカスが当てられたとき、よく挙がるのがラグ

形状の話題です。

それは「時計の径が大きくてもラグの長さと角度が適切であれば腕との隙間は

適切に保たれ、装着感は良くなる」という話です。

プラネットオーシャン クロノの場合はどうでしょう。

ラグとはこの部分ですね。

side-view1

 

ご覧の通り、ベゼルの径は大きいですがラグ長は抑えられています。

これにより、腕との間に余計な隙間が生じないのです。

 

 

考察 その2 「短いバックル長」

 

余計な隙間をなくしているもう一つの理由がバックルです。

スクラプとも言いますが、プラネットオーシャンはその折り返しが短いので

す。

同じくオメガのスピードマスターと比べてみましょう。

左がプラネットオーシャン、右がスピードマスターです。

IMG_2998

 

時計の大きさの対比が実に分かりやすいですね。

 

バックルにご注目。

折り返しのピンの位置が違のが分かりますでしょうか。

IMG_3000

 

バックル全体の長さもプラネットオーシャンの方が短いです。

これにより、フレキシブルに可動する駒の数を多く稼ぎ、

手首の複雑な動きに追従するようになっているのです。

 

 

考察 その3 「低重心」

 

時計の重心問題に関して、丁度オメガにいい例があります。

スピードマスター プロフェッショナルには、オリジナルのプラスチック風防と

サファイアクリスタル風防の2種類が存在します。

実は、サファイアクリスタル風防のスピードマスター プロフェッショナルは

プラ風防と比べて「装着感が悪い、時計の外側に重さを感じる」と言われて

います。

これは腕から一番遠い外側にある風防に、重たいサファイアクリスタルがある

ためです。

ですので、腕を動かしたとき外側に時計が振られるように感じてしまうの

です。

 

時計自体の重さが問題なのではありません。

バランスが問題なのです。

同じ重さでも手首に近い方に重心がある場合はあまり重さを感じません。

 

別な例として、文字盤側にクロノグラフ機構を搭載したムーブメントがあった

のですが、これも手首から遠い場所に重心が来てしまったため、装着感が

悪かったそうです。

 

では、プラネットオーシャンはどうでしょうか。

厚みは19mmもあり、一見バランスが悪そうに見えます。

その重心はどこにきているでしょうか。

実は、ムーブメントの位置はこのようになっています。

side-view2

 

自分も驚きました。

裏蓋側ギリギリにまでムーブメントを寄せているのです。

そして外側、文字盤と風防の空間が実に広い。

IMG_3021

 

近年の時計のキーワードでもある「立体感」の演出もあるでしょうが、

このような造りであれば、時計の外側はさほど重くないと想像できます。

さらに、ベゼルの一部にセラミックを用いており、ステンレス無垢より軽く

できているのです。

要は「重心が腕に近い」ということです。

 

 

以上の3ポイントから、

プラネットオーシャンは径45.5mm、重さ245gという大きな時計からは想像

できないほど快適な装着感が得られていると私は考えます。

他にも、ベルトのピンが太くなり、コマの左右のガタも少な目になっている

など、オメガのメタルバンドが大きく改良に進んでいることも理由にあるで

しょう。

 

そしてこのレビューでは、シーマスター プラネットオーシャン クロノグラフに

ついて語りましたが、当然、他の42mmプラネットオーシャンや、アクアテラ

でも同じことが言えます。

また装着感については、他メーカーの時計であっても見るポイントは同じ

です。

 

この1週間、実際に使用してみて、

ますますプラネットオーシャンが好きになりました。

近年、自社開発のムーブメントを意欲的に投入しているオメガ。

実はその進化は、外装の方にもしっかりと見て取れるのです。

 

新型プラネットオーシャン。

新生オメガ。

マジおすすめ。

 

 

 

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コメント

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  • コメント (2)

    • wakmanndiver
    • 2013年 1月 26日

    プラネットオーシャン・クロノ、ご購入おめでとうございます。
    自分のブログにも書きましたが、私もこの時計は相当におすすめです。

    普通風防から文字盤までの距離が長くなると
    時計が安っぽく見える事が多いと思うのですが
    文字盤や針やベゼル等、構成部品の品質の高さ故でしょうか、
    決して安っぽくは見えませんね。

    実際にご愛用になられて精度はどうだったでしょうか?
    気になりますw

    • NEEZ
    • 2013年 1月 26日

    wakmanndiverさん

    すみません。
    コメント関連にバグがあって投稿できない状態になっていました。

    私が「プラネットオーシャン クロノ欲しい欲しい病」にかかったのは、
    半分はwakmanndiverさんのブログの記事だと思います(笑

    文字盤まわりの質感・立体感はかなりのものです。
    なんと、インデックスの角が面取り加工されています!

    歩度ですが、さっき室内20度、全巻きで計測してみました。
    拘束角が不明でしたが、Cal.8500と同じだと思うので38°で設定。

    文字盤上  0s 279°
    文字盤下 +1s 287°
    12時上  0s 283°
    6時上  +1s 294°
    3時上   0s 281°
    9時上   0s 285°

    本当にクロノメーターです!
    なんてこったい!

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