ETA2892-A2でオーバーホールの練習練習、また練習
先週より行っているETA2892-A2を使った時計の基礎の習得ですが、
完璧に取り扱えるようになるには、更なる修練が必要なようです・・・
正直に言いますと、ここ数日で部品を3点ほどダメにしました。
原因は香箱のトルクを解放せずに輪列を外してしまったことにあります。
被害は3番車のホゾの破損と、ガンギ車の紛失。
それと別件で、興味本位でエタクロンのヒゲ持ちを外してしまったため
ヒゲゼンマイをからませてしまいました。
(その代り、エタクロンのヒゲ持ち保持構造の疑問が解決)
幸い、これらはパーツ単品で手配できますので1週間しないうちに届きます。
岡山時計部品センター様、暫くはお世話になります。
いやー、参りました。
分解するときは、組み立てる時より注意が必要かもしれません。
初めての機械だと尚更ですね。
アガキの量を確認したり、パーツの向きを確認したり。
更に、職業でオーバーホールされている時計師の方は、
念入りに部品のチェックをしながら分解していくのでしょうね。
人様の大切な時計であれば尚更注意して扱わなければなりません。
今回の件は本当に反省。
ですが、くよくよ凹んでいても仕方がありません。
もともと勉強のために手配したムーブメントなので、こうなることは百も
承知。問題はこの経験を糧にしてスキルアップをすることです。
私の考え方のお手本となっているジェームス・スキナー氏の言葉を
借りますと、
世の中に「失敗」という経験は存在しません。
「成功」した体験か、「学んだ」という体験だけです。
上手くいかなかった場合は、その方法がたまたま良くなかったというだけで
歩みを止めない限り決して「失敗」ではありません。
エジソンは電球を造る過程で何度失敗したか。
答えは0回。
彼は目的を達成させるまで諦めなかった。
彼は「失敗」はしていない。
ただ、「学んだ」経験は沢山したけれども。
私も決して歩みを止めない。
(微細なパーツ達。マッチ棒と比べて)
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