ムック「ドイツ腕時計」
10月の始め頃、クロノス日本版でお馴染みの広田さんがTwitterで
「ドイツ腕時計」というムックを書いたと呟いてらっしゃったので
遅ればせながら購入してみました。
うん。 これは面白い本です。
現在では、高級時計市場ではスイスと双璧をなすドイツの時計。
それを、メーカーが多く存在するドレスデンの街並みの紹介や、ドイツ時計の
品質を支える特徴(グラスヒュッテ規格、3/4プレート等)、各メーカーの
フュチャーなどなど、ドイツ時計そのものというよりは、いわゆる「ドイツの
時計産業」というものを知ることができる資料的価値もある本、といった感じ
ですね。
時計マニアにはたまらんデス。 (^p^) じゅるり
しかし、ヨーロッパの街並みはスケールがでかい。
ドイツ時計といえば、戦争前の懐中時計も良いんです。
かく言う私も、ドイツ時計は大好きです。
ランゲ&ゾーネ、グラスヒュッテオリジナル、ラング&ハイネに見られる
クラシックで煌びやかな装飾が施された時計も、ノモス、ユンハンスに代表
されるシンプルでモダンな時計も、そのいずれも素晴らしく美しいですね。
ドイツ時計といえば、やっぱりランゲ&ゾーネでしょうか。
自分のイチオシ「ラング&ハイネ」
最近ノモスは自社ムーブメントのバリエーションをどんどん拡充していって
いますね。
モダンなバウハウスデザインのユンハンス。
中はETAですがマックスビル クロノスコープがカッコよすぎ。
この本が他の時計ムックと違う一番のポイントは、ドイツ時計を産業の側面
からもちゃんと取り上げているところです。
「時計の写真集」的なものではなく、ちゃんと「時計」の本というか。
「グラスヒュッテ企画」 ってなんぞやの記事。
ドイツといえばお馴染み、安定性バツグンの3/4プレート!
いやー、ドイツ時計好きには大変満足できる1冊でした。
欲を言うなら、もう少し紙の質が高ければ、と。
やはりコストの問題でしょうか。
それにしても ラング&ハイネの機械は美しい・・・
あー、ヨハン欲しい(笑
コメント
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コメント (2)
おっと、ヒロタハカセが書いていたのですね!
忘れてしまっていたか
単に知らなかったのか
良く分かりませんが
取り急ぎ明日探しに行きます!
貴重な情報をありがとうございました。
ドイツの時計と言えば
現行のWakmannも何故かドイツ時計だったりして
そしてどうやらスイスメーカーの下請けもやっている
業者もドイツには沢山有るらしく、
中には中国に負けないくらいに
コストの低い業者もいるようで、
本当に色々有るみたいですね。
個人的には既に相当力をつけているらしい
中国の時計業界も大いに気になっているのですが、
中国の時計業界を紹介するような本を作っても
きっと売れないんでしょうねw
wakmanndiverさん
この本は永久保存版ですね!
>そしてどうやらスイスメーカーの下請けもやっている
>業者もドイツには沢山有るらしく、
ドイツのサプライヤーが数多くあるのは、
そのパーツを作り出すための工作機械を作っているメーカーが
ドイツには沢山あるからではないでしょうか。
>中国の時計業界を紹介するような本を作っても
>きっと売れないんでしょうねw
そんな本を買う人は多分、取引先をさがしている業界人か
単なる変態です(笑