~ 腕時計を中心とした 欲望に連敗続きの物欲日記 ~

故ジョージ・ダニエルズ氏を知る一冊

 

注文していた本がようやく届きました。

 

英国人時計師、故ジョージダ・ニエルズ氏

A Master Watchmaker & His Art

IMG_3457

 

これは、ダニエルズ氏の時計だけでなく、彼自身を知る上で非常に重要な

資料となる本です。

 

お弟子さんであるロジャー・スミス氏との写真。

IMG_3459

 

彼の遺した技術の素晴らしさは、もう言うことは無いですね。

IMG_3462

 

私がダニエルズ氏に対して持っているイメージは、

なんだか「別の時代の人」という感じです。

作られた時計から受ける印象からでしょうか?

どうも、200年前の時計師が現代にタイムスリップしてきたような

そんなイメージなのです。

 

肝心の本の内容ですが、第一章は彼の生い立ちが書かれています。

IMG_3463

どうやらクラシックカーがお好きなようで、

愛車に載っている写真もありました。

 

第二章は、作られた時計達の紹介。

IMG_3467

 

この章は時計好きには嬉しい、手書きメモが満載です。

IMG_3464

IMG_3466

IMG_3468

 

これはガンギ車が二つある脱進機ですね。

IMG_3470

 

こちらの時計は表紙にもなっている「スペース・トラベラー」

IMG_3471

・63mm
・18金イエローゴールド
・クロノグラフ
・インディペンデント・ダブルホイール脱進機
・マニュアルカレンダー表示
・ムーンフェイズ表示
・平均太陽日時表示
・恒星時表示
・均時差表示
・1982年

 

さて問題。

この懐中時計、お値段はいくらでしょうか?

 

時計に詳しい方はご存じかと思いますが、昨年の11月、

彼が制作した時計がサザビーズ・オークションに出品されました。

サザビーズ:ジョージ・ダニエルズ・コレクション

 

そこで最高値を付けたのが、このスペース・トラベラーです。

 

落札価格は1,329,250英ポンド (予想落札価格の2倍)

2012年11月当時、1英ポンドは月平均で132円でしたので、

1億7,546万円ということになります。

ちなみにこの記事を書いている2013年5月は1英ポンド=156円ですので、

半年タイミングがずれれば2億767万円・・・

 

どうやらこの時計、ダニエルズ氏のお気に入りだったようですね。

オメガが行ったインタビュー記事によると、特に気に入ってる時計が2つ

あって、そのうちの一つだったとのことです。

 

本の中には、インディペンデント・ダブルホイール脱進機のメモも。

IMG_3472

 

こちらはコーアクシャル・トゥールビヨン。

IMG_3473

溜め息が出るほど美しいですね。

 

そしてそして、マニアには嬉しい分解図(笑)

IMG_3474

 

こちらは4分で1回転するトゥールビヨンを搭載した時計。

IMG_3476

確か、ブレゲの開発したトゥールビヨンも最初は4分で1回転だったかと

思います。

 

こちらは腕時計タイプの4分1回転トゥールビヨン

「Wristwatch Ⅰ」

IMG_3477

 

 

う~ん、写真が本当に綺麗です。

 

この本は200ページのボリュームがありますが、上質なカラー写真が沢山掲載

されており、非常に満足度の高い一冊となりました。

 

巻末のダニエルズ氏の写真も素敵ですね。

IMG_3479

 

何分、洋書ですので読むのに多少時間はかかりますが、その内容の濃さに

本当に時間を忘れてしまいます。

 

これは買ってよかった。

 

ジョージ・ダニエルズ「A Master Watchmaker & His Art」

 

 

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コメント

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  • コメント (2)

    • wakmanndiver
    • 2013年 5月 14日

    NEEZさん今晩は。

    時計に関する書籍は本当に数が多いくせに
    入手困難なものが多く、
    図書館で借りて来れるようなものは少ないですよね。

    今回のダニエルズさんの本は私も気にしていた一冊でした。
    今読んでいる本を読み終えたら
    是非買ってみようと思います。

    ためになる記事をありがとうございました。

    • NEEZ
    • 2013年 5月 14日

    wakmanndiverさん、こんにちは。

    こちらの本は写真も綺麗で、資料としては完璧です。

    日本での時計の本の入手は本当に厄介ですね・・・

    最近では海外からの通販でようやくなんとかなりましたが、
    逆に、日本で新たに発行される専門書籍は皆無です。

    既刊本を入手しようにも絶版はのはあたりまえ、
    さらに古本屋でプレミアムが付き10,000円以上はザラ。

    私個人としては、時計師の本間さんあたりに
    技術書の決定版となるような本を500ページくらいのボリュームで
    是非書いて欲しいと思っています。

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