洋書「トゥールビヨン ~時計製造技術の魅力~」
先日、素晴らしい本を入手しました。
ラインハルト・メイス著 「トゥールビヨン ~時計製造技術の魅力~」
(ラテナ マジカ出版 ミュンヘン)
1986年にドイツで発行された、トゥールビヨン時計の本です。
350ページにわたって、大きな写真と小さい文字でみっちり。
とにかく情報量が半端ないです。
第一章の85ページまではトゥールビヨンの歴史と構造、調速理論などが数式を
添えて書かれています。 この章だけで確実に本が1冊できそうです。
・ヒゲゼンマイとテンプに関する理論
・チェーンフュージーのトルク計算
こんな記事、誰が参考にするんでしょうか!?
パテックやランゲの中の人ですか?
フィリップ・デュホーさんやグルーベル&フォーシー!??
これはもう、全力で翻訳するしかありません。
ドイツ語で書かれているのが厄介ですが、1年かかってもやります。
第二章は、ブレゲから始まり近年のジョージ・ダニエルズ氏まで、150個もの
トゥールビヨンを写真、制作者、キャリバーNo、制作年、備考を合わせて
1つ1つ紹介しています。
特筆すべきは1ページ目で紹介されているブレゲのNo.169(1809年製造)
資料を見ると、制作された最初のトゥールビヨンと思われます。
それでいて「クロノメーター」と記述がありますので精度も確かなようです。
Google検索でも画像が出てこなかったので、私も見るのは初めてです。
その他―
ジョージ・ダニエルズ 「コ・アクシャル・トゥールビヨン」
A. ランゲ&ゾーネ 「No.42501」
巻末の付録はマニアックの極め付け。
トゥールビヨン・キャリパー年表です。
・発行メーカー
・製造年
・制作者
・モデルナンバー
・製品仕様
・価格
・備考
以上の項目が18ページにわたって書かれています。
はぁー・・・
まったく、
時計のなんと美しいことか。
改めて実感してしまいます。
書店リンドバーグ様
貴重な本をお譲りいただき、誠にありがとうございました。
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