この図は何の時計?
最近、私は時計を買うのをストップしています。
本当は色々と欲しいのですが、その分、お金を時計の本や道具に当てていて、
とにかく時計の知識を増やすことを第一としています。
勉強のため今しばらくは我慢と言ったところでしょうか。
このブログ、実際の時計の画像が少なくてすみません・・・
さて先日のこと、やはり時計の洋書をパラパラとめくっていると、
面白いものを見つけました。
とある時計の分解図なのですが、
これは只の時計の分解図ではありません。
37番の美しい板バネ状のコハゼでピンとくる人、かなりのマニアです。
正解は―
「PHILIPPE DUFOUR」
そうです。
あの独立時計師フィリップ・デュフォー氏の「シンプリシティ」の
分解図でした。
世界一美しい仕上げと、末永く使用できるようにと考え抜かれた部品たち。
この図はかなり珍しいのではないでしょうか。
この時計を見て、パテック・フィリップは悔しがったと聞きます。
シンプリシティのように、1つ1つのパーツの仕上げを極限にまで追及し、
世代を超えて受け継がれるようなコンセプトの時計を何故うちが
出せなかったのかと。
確かに、パテックも仕上げという部分では負けてはいませんが、
所有者のために、受け継ぐ人のために、メンテナンスをする時計師のために
シンプルで丈夫な時計を志したフィリップ・デュフォー氏の思いやり。
それがシンプリシティをさらに美しく輝かせているのではないでしょうか。
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