「週刊 和時計をつくる」 第58~60号(完結号)
1年間作成してきましたデアゴスティーニの「週刊 和時計をつくる」
いよいよ、今回で組み立ては最後です。
第58号から第60号(完結号)を制作していきましょう。
前回、鈴にハンマーが当たらないという症状がありましたが、
サポートより新しい部品を送ってもらい無事正常に動くことを確認しました。
ではまず、最初はネジの頭を隠すシール「本柱飾り板」の貼り付けです。
これは問題ありませんね。
次に機械側面を覆う「左右板」の墨入れですが、何度も行っている作業です
ので割愛いたします。
下が実際に取り付けたところ。
扉板の固定は板バネによってなされているので、簡単に脱着ができるように
なっています。
次の作業。
この「飾り柱」は機械の四隅に立てる飾りです。
機械の上の板に穴が空いていて、そこに通してから下の地板にネジ留め
します。
うん、飾りが付くと実に綺麗ですね。
次は天符の振れの速度を調節する「天符錘」を取り付けます。
昼用の天符には内側に取り付けて振れを速く、
夜用の天符には外側に付けて振れを遅くします。
これらの天符錘は、これから調速で頻繁に触ることになりますから、
この段階では厳密に位置を決めつけません。
動作確認程度でよいでしょう。
最後の作業です。
1年間通して制作してきた、本当に最後の仕事。
錘を、動力を、命を吹き込みます。
動き出しました!!
感無量です・・・。
長かった~
肝心の動作のほうは全く問題ありません。
1時間ほど動かし、 ガンギ車も突っかからずに動いています。
時打ちの鈴が鳴るのも確認しました。
実に澄んだ音がします。 音量も丁度良いですね!
~ 全体像 ~
~ 側面 ~
~ 正面 ~
はぁ~・・・
ようやく完成しましたね。
同じように和時計を制作されている皆さん、お疲れ様でした。
この和時計は、堂々としていて実に立派な作りです。
刻音も心地よく、特に鈴の音色が素晴らしい。
購読して本当に良かった。
しかーし!!
和時計はこれからが大変です。
時計の機能として肝心な「正確に時を告げる」、いわゆる調速作業が待って
います。
和時計制作の大変さの90%は、実は、この調速作業にあるのではないかと。
昼夜で時間の進み方は変わりますし、脱進機は冠型ガンギ車です。
現在の感覚で言ったら精度も十分ではないでしょう。
時計として機能させるには、まさにこれからが本番です。
とりあえずは、戦士の休息。
せっかく完成したのです。
今は只々、眺めて楽しむことにいたしましょう。
和時計 完成万歳!
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逆だよてんぷ