「バックスケルトン」の正しい呼び方?
時計雑誌「クロノス日本版」の1月号を買いました。
さてさて今号のメイン記事は「復刻時計」についてでしたね。
復刻というテーマですと、その復刻する対象となる時計は
時代的にドレスウォッチが多くなります。
それが現代の加工技術とデザインでリファインされるわけですから、
どの時計達も洗練された美しさがありました。
私も本当はシンプルな薄型三針が欲しいんですが、
結局スポーツウォッチばかり買っているような・・・
そう考えると、ロイヤルオークの復刻は自分に合っているのかもしれません。
さて話題は変わりますが、
実は、今回のクロノスでちょっと気になることがありました。
それは「バックスケルトン」の呼び方についてです。
バックスケルトンはご周知の通り、ケースバックにガラスが嵌められていて、
ムーブメントが見えるようになっていることを指します。
バックスケルトンという呼び方の他にも、シースルーバック、裏スケルトン、
というのがありますね。
時計の話をするとき、よく「裏スケ、裏スケ」なんていうのも日常茶飯事です。
ですが、クロノスの紙面で目にするバックスケルトンに値する言葉は
「トランスパレント」で統一されているように見えました。
今まで意識したことはなかったのですが、
最近のクロノスは全部トランスパレントで統一したのでしょうか。
正直に言うと、トランスパレントという言葉に馴染みはありません。
恥ずかしながら英単語を調べてみますと、
transparent:透明な、透き通る
という意味があるそうです。
なるほど。
確かに「トランスパレントバック」は裏スケを意味しています。
問題は、世界ではトランスパレントバックという呼び名が標準なのか、
ということです。
この謎に非常に興味をもちましたので、ここはひとつGoogle先生に検索をかけて
そのヒット数を調べることにしました。
まずは、「skeleton back watch」で検索。
結果は、約 33,200,000 件 (0.27 秒)
次に行きましょう。
「see-through back watch」で検索。
約 39,200,000 件 (0.30 秒)
バックスケルトンとシースルーバックではあまり違いはありませんね。
では問題のトランスパレントバック。
「transparent back watch」で検索。
結果、約 665,000,000 件 (0.23 秒)
なんと!!
シースルーバックの17倍!!
はぇ~・・・
どうやら世界では、裏スケのことをトランスパレントバックと
呼んでいるようです。
これは知らなんだ。
う~ん、クロノスでは時計部位の呼称をグローバルスタンダードに合わせて
表記するようにしているんですね。
コメント
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コメント (7)
海外では通用しない和製英語がたくさんありますね。
海外で通用するトランスパレントバック!は国内では言い難いですね。
日本人相手なら「裏スケ」が一番簡単で分かりやすいですよ^^
来年もディープな専門記事を宜しくお願いします!
イワさん
今では映画のタイトル等も日本語に意訳せずそのままですし、
PCの世界では日本語に置き換えが困難というのもあります。
今後、時計の世界でも何の違和感もなく
裏スケを「トラパレバック」と呼ぶ日が来るのでしょうか。
文字盤はすでに「ダイアル」に置き換わっていますね。
>来年もディープな専門記事を宜しくお願いします!
精進いたします(笑
こんばんは。
スケルトンは骸骨のことですから、使い方がおかしいのではないかとは以前から思っていました。「裏スケ」も、「裏透け」ならいいと思うんですが。
「ドルフィンハンド」も気になってるんですよね、「ドーフィン」じゃないかと。
その他、「アップライト」と「アプライド」なんかも。
なんて、うるさいこと言ってると嫌われちゃうんで、意味が通じればいいのかなと思います。でも、トランスパレント(トランスペアレント)は他に使われている場面が見当たらないので、一般化するには時間がかかりそうですね。
そういえば、今や過去の遺物となったOHP用の透明シートの箱には、「TRANSPARENT」と書いてありましたなあ(遠い目)
僕も トランス~ はクロノスで初めて目にしました
日本人は短縮語が好きですし
“裏スケ” は語呂もいいからなかなか逆転は難しそうですね
tohokuhonsenさん
>裏透け
自分も時計の事をあまり知らなかったとき、
コッチの文字かと思っていました。
>一般化するには時間がかかりそうですね
クロノスの紙面で一貫してトランスパレントと使い続けてくれれば
そのうち段々と浸透していくかもしれません。
自分も今後、トランスパレントで統一してみようかと思います。
>OHP
遠い目・・・
あきさん
>日本人は短縮語が好きですし
ですよね。
そこで自分は「トラパレバック」という言い方が来るんじゃないかと(笑
でもこれは「トランスパレント」という言葉が広まってから
その次の段階のような気もしますので、
やっぱり状態がすぐに想像できる「裏スケ」は強いのかな、と。
アイス板のようなものですね。