~ 腕時計を中心とした 欲望に連敗続きの物欲日記 ~

オメガ 第三世代コーアクシャルを考える

 

私はブレゲのようなクラシック寄りの時計を好んでいるのですが、

悲しいことに、自分のビジュアルとあまり似合っていないようです・・・。

 

つい最近まではクラシックの対極にあるダイバーズ等は全くのノーマークでしたが、

どうも最近、オメガのシーマスター・プラネットオーシャン・クロノが

気になってしかたありません。

 

 

ダイバーズもよく見るとなかなかカッコイイですね。

 

クラシックな時計はどちらかというと様式美というかムーブメント自体にも

伝統的な機構が使用されます。 そこが大変魅力的なのですが、対して、

過酷な環境で使用されるダイバーズは堅牢かつ正確に時を刻ませるために

最新技術が投入されることが良くあります。

精度を追い求める以上、この点はどのメーカーも真剣に考えていかなければ

ならないでしょう。

 

オメガの新シーマスターは、この良い例ではないでしょうか。

 

さて、気になるプラネットオーシャンのキャリバー9300のスペックは

以下のようになっています。

 

・両巻上の自動巻きクロノグラフ・ムーブメント

・クロノメーター

・新型3層コーアクシャル脱進機

・シリコン製ヒゲゼンマイ

・フリースプラングのテンプ

・垂直クラッチ採用

・新型3層コラムホイール

・ツインバレル

・パワーリザーブ60時間

 

この最新ムーブメント搭載機が並行モノで実売50万以下というのはかなり

魅力的です。

オメガがヴィトン・グループだったら定価120万はしてるんじゃないでしょうか。

 

う~ん、欲しい・・・

 

でも、私の時計趣味は「時計を所有する」のが目的ではなく、「自身で制作する」

というものですから、可処分所得は殆ど時計の道具と本などに費やすことに

決めています。

 

ここはブレてはいけません。

今回は購入を見送りです。

 

 

という訳で、指を咥えて見てるだけというのも癪なので、

第三世代コーアクシャル脱進機についてあれこれ考察することにしました。

 

ちなみにこれが第一世代

 

 

こちらが第二世代です。

 

 

さらにCal.9300で改良された第三世代の新型3層コーアクシャル。

 

第三世代の進化したコーアクシャルは、ガンギ車の形状が変わったのが

分かります。

 

とりあえず、このガンギ車が動いている動画を見たことがないので、

自分でFlashで動かしてみましょう。

 

しかし、色々ネットを徘徊したのですが、真上方向からの図が見当たらない。

仕方ないので、それっぽく書いてみました。

これでいいのかな?

 

出来たところで、従来の第二世代コーアクシャルと比べます。

 

って、新型3層コーアクシャル・ガンギ車は第二世代と形状が変わっただけで、

歯の枚数や位置は変わっていませんね。

ということは、その動作も第二世代と何ら変わらないということになります。

 

もっと独特の動きに変更になると思っていたのですが、そうではないようですね。

これは、正常進化といったところでしょうか。

 

形を見ると、確かに軽量化されているように見えます。

(円形ではなくヒトデ型になり、ガンギ車の外周の質量が減っている)

 

歯車が軽くなるということは、回すときに余計なトルクが不要になります。

それすなわち、テンプを振らせるためのパワーが落ちないということです。

 

テンプがしっかり振れる = 外乱に強くなる

外乱に強くなる = 振れが安定して精度が上がる

 

さらにコーアクシャルはその構造上、ガンギ車とアンクルが大きく重いため、

振動数が上げられませんでした。

発明者の故ジョージ・ダニエルズ氏も、その振動数に上限を設けていたくらいです。

ですが、オメガはこの新ガンギ車の開発によって大幅な軽量化に成功し、

実際にCal.8500で7振動だったものがCal9300では8振動にまで高振動化することが

できました。

 

 

ということで、

新旧、歯車の枚数が一緒なので、オメガ公式ページにある旧型ガンギ車の動画を

真似して新型コーアクシャルで動画を作ってみました。

Flashを閲覧できる環境でご覧ください。

※本来はガンギ上面にカナがありますが、見やすいように省略しています。

 

 

いやー、ガンギ車の送りが実に丁寧というか、優しいですね。

これならメンテナンス期間がぐんと伸びたのも頷けます。

 

 

ちなみに、コーアクシャル脱進機を考え出した故ジョージ・ダニエルズ氏は

1980年に特許を取得したようですので、特許の有効期限である20年は

過ぎていますから誰でもコーアクシャルを開発できることになりますね。

 

それと、コーアクシャルを初めて搭載した「デ・ビル・コーアクシャル」は

1999年の発表とWikiにありましたが、この1999年という年は他にも

セイコーのスプリングドライブのファーストモデル「SBWA001」や、

オーデマ・ピゲのAP脱進機を搭載した「ジュール・オーデマ クロノメーター」

が発表されています。

 

1999年

 

2000年を前にして脱進機に革命が起こった歴史的な年だったのではないでしょうか。

 

 

 

・・・。

 

あ”ー、駄目だー!

 

考えれば考えるほどシーマス・プラネオ・クロノが欲しくなる~。

 

結局 新型シーマスター プラネットオーシャン クロノ 買いました。

 

 

 

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