ドライバーの研磨 その2
「ドライバー研磨 その1」の続編です。
前回はドラバーの刃先を成型するところまで行いました。
お次は、刃先を硬くする「焼き入れ」と、柔軟性を持たせる「焼き戻し」の作業を
行っていきたいと思います。
用意する道具はこちら。
刃先は真っ赤になるまでしゃくしゃくに熱しますので、そのためのバーナー。
そして、一気に冷却するための水ですね。
あと、刃先を掴むヤットコも。
この焼き入れ作業は写真に収めたかったのですが、
カメラを持ちながらだと危なかったので、やむなく断念。
で、こちらが十分熱した後、水に入れ一気に冷却したものです。
ヤットコで掴んでいた根元のほうの焼きが甘い気がしますが、
特に重要ではないのでこのままで。
この刃先を、前回同様に耐水紙ヤスリでゴシゴシ磨きます。
荒れた金属の肌が綺麗になりましたね。
本当はもっと丁寧に磨いてもよいのかもしれません。
次は、焼き戻しです。
焼き入れしたままですと、刃先が硬すぎて脆くなりますので、
ブルースチールの装飾と合わせて焼き戻しを行います。
道具は、ゆっくり熱すためのアルコールランプ、
それと以前に自作した青焼き用のコテです。
コテの中には真鍮製のビーズを敷き詰めました。
本当は、真鍮の削りカスを敷き詰めるのですが、旋盤を持っていないため
ビーズで代用です。
青焼きは以前実験していますので、問題はありません。
早速ですが、こちらが出来上がり。
なかなか綺麗な青色になりました。
少しムラがあるのは、やはり磨きが甘かったせいでしょうか?
最後に、刃先を仕上げ用のアルカンサス砥石で磨きましょう。
実はこの砥石とても希少らしく、小さいのに5,000円もするんです。
インジャ砥石の時と同様、ホーニングオイルをつけて磨きます。
キズミで確認してゴシゴシ
納得いくまでひたすらゴシゴシ・・・
磨き終わりましたら、ベンジンで軽く洗って完成です!
刃先アップ
どうでしょうか?
それなりに綺麗に仕上がっている感じはします。
まぁ、最初がこんな状態ですからね(笑)
とりあえず、1.0mmの刃先を実験台に焼き入れ、焼き戻しもやりましたが、
ただ単に先端を整えるだけなら、2種類の砥石で研ぐだけでよいのかもしれません。
今回は、しっかり錆びまで浮いてしまったので全体を磨く必要があり、
焼き入れ、焼き戻しを行った次第です。
なんとなくコツは掴めたので、次はもっと細い0.8mmでチャレンジして
みたいと思います。
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